お久しぶりです。

最近は神戸のMuktaさんでのPOP-UPや最初で最後のYOUTUBE撮影をさせていただいたりとなんやかんやでバタバタと賑やかな？？日々を送らせていただきました。色々書きたいなと思いましたが、腰が痛過ぎるので…

改めてマイペースにやらせて頂きます。

明日からの新作は個人的にスペシャル4点。

テイラードジャケットの枠に捉われないデザインと生地を重視しています。

どうぞ。

80s Claude Montana oversized silk mixture summer tailored jacket, made in Italy

3月の買い付けに行く前にClaude Montana氏の訃報を目にしたのを思い出しました。数多くのデザイナー達に影響を与え、80年代パワーショルダーデザインで一世風靡したフレンチ・デザイナー。

確かフローレンスに着いて丁度同時期にアメリカに買い付けに行っていた先輩から連絡が来て、「なんか夏着れるテイラードジャケットない？」ってメッセージが来た直後に出会いました。もうパリでも見かけないし、イタリアでも遭遇率は更に低い。更に古いラベルが付くし、表記はないがおそらくシルク混であろうマテリアルも素晴らしい。それになんとまあゴージラインが洒落過ぎてエロいです。

「丁度Claude Montanaの見つけましたよ！」って言ったら「なんやそれ」って一蹴されて。。一人で興奮しました。

表にアウトポケットを出さずステッチのみのワークウエアのディテール。

透け感のあるマテリアル。

テイラード・ジャケットには珍いサイド・スリット。

80-90s Yves Saint Laurent SPORTSWEAR original pattern cotton tailored jacket, made in Italy

なんかわからないけど惹かれるものってありますよね。個人的のYSLのSportswearラインがその一つ。

当時のキャンペーンを漁っていたら80年代中頃の広告を見付けたのですが、それ以降の情報が一切なく、Menswearラインの前身なのか？とも思いましたが、言い切れる情報もなく。。

まぁそのくらいミステリアスな方が惹かれるってことで。

このジャケットに関しては生地に一目惚れしました。

一つボタンでまさかの本切羽。

この生地で綿なんだって感じるハリのある織り。あと、綺麗過ぎるのでほぼ未使用。

変則的なオーバーチェックにデジタルカモの様な模様。この生地カッコ良過ぎます。

1988〜90s Junior Gaultier cotton tailored jacket with Marine button, made in Italy

Gaultier先生といえばなマリンスタイルの解釈。

高密な綾織でこちらも綿のみの組成。白ステッチが効いてますね。

チノっぽいカラーリングのテイラードでアウトポケットではなく箱ポケットのディテールも面白いですし、ワークっぽいのに海軍ライクな碇ボタンだし。すごい捻くれて見えて個人的推しです。一枚なのでかなり軽め。

1992SS Dries Van Noten cotton & ramie oversized tailored jacket

私が初めてデザイナーズ・ヴィンテージに触れたのがDries Van Notenでだったので退任のニュースを見てから正直元気が出ないんですよね。。って言っても近年のは全く追ってないのでにわかではあるのですが、90年代はやっぱり格別。創業とは異なりランウェイ開始は本品と同じく1992年の春夏コレクションから。会場はパリの某ホテル、1992年秋冬も同じ建物で行われました。このシーズンを象徴するナチュラルカラーにオーバーサイズな構造、それにこれまた生地がエグい。アンティークウェアを見てる感覚が近いような特殊な綿と苧麻による混紡。経年変化も楽しめそうです。

現代的なスタイリングにもハマるかと。

Instagramに当時のランウェイ映像と曲を投稿してますので、ぜひそちらと併せてご覧ください。

最高です。

明日から。

DE CHIRICO 鈴木