FEATURED PRODUCTS
Special piece 8/26 12:00-
Posted 08 25.2023
見た目と好みの話。
キリコ(私)の買付けの基準として、勿論のこと主軸で扱っているデザイナーズへのリスペクトや時代背景と今を重ね合わせ、過去をプロダクトが如何に新鮮に見えるか、現代に映えるようにご提案する。は前提として大切な側面なのですが、ハッキリ言って買付けの基準は見た目です。
どんなに素晴らしいデザイナーであろうが、高級メーカーだろうが、馬具から始まっていようが興味ないものは無いんです。変な話ですが、ロンドンに住む妻から「こんな服のあったよー(キラキラ)」と求めていないのに度々連絡が来るのですが、毎回言うが「俺はブランドで選んでない(オコ)」と冷たくあしらっています。そうです要は見た目と好みの話。
経験上からうわっ探してたあれに出会っちゃたよ!ってこともあれば、なにこれ知らんけど超可愛い!(良いものは可愛いというタイプ)ってこともあり、どちらかというと後者の感覚を大事にしています。勿論それだけでは無く細々ありますが、潜在的な好みな部分と経験値に無いものや情報が無いものに惹かれてる傾向にあるます。キリコで言うアノニマスってやつです。
を踏まえて今回のラインナップ。変な言い回しですが、もう出会えないであろう、でもまたこれを機に探していきたい新作3点をご紹介。
19世紀後期に二人の兄弟が自転車屋を創業。しかし、財政難からスポーツ用品店として、衣類からグッズをセレクト&製作の事業に切り替え、1920年代に入るとボクシングやF1のスポンサー業やこの時代に既に通信販売を始めたり(イラストで)、その後ミラノでは初となる英国のバーバリーやアクアスキュータムなどの輸入業も開拓。と奇跡的に発見した記述を簡単に訳しましたが、まったくBrigattiに関する情報はありません(笑)。完全に見た目で選んだ私の好みです。
ハンティングもスポーツの一種と捉えれば合点の合う、70年代から80年代のBrigattiのハンティングジャケット。あまりモードって言葉が何を指してるのかわからないので好きじゃないんですが、超モードに感じます。イタリアならではのサルトリア的な仕立ての美しさに無骨なマテリアルと実用的なゲームポケットディテール。またカラーレスがこのプロダクトの魅力を最大限に引き立ています。ちょうかっこいい。パリの持ち主も知らなかったのでこちらは感覚で買付けてます。
こちらは説明不要ですね。創設者であるMassimo Ostiの80年代初期~中期クリエイションから。
見た目最高。なんといってもリブの配色が良いぃ。またフロントジップも中心から少しずらした構造の為、フロントを開けるとライダーズジャケット的な見え方に。たっぷりとしたバランス&ショルダーもセットインなので現代的なバランスで楽しめますよ。
年代は確定出来ませんでしたが、70年代~80年代のエディトリアルから。遡ったら6年前にこちらの画像を携帯電話に保存してました(笑)40年~50年前これは…天才。Armaniさん。
上記エディトリアルと配色は同じトリコカラーで若干デザインが異なりますが最初期のGiorgio Armani。このフロントポケットのプリーツと背中のアクションプリーツにカラーリングを加えるのは、やっぱりMassimo Ostiのクリエイションとこの時代のアルマーニは影響を受けてますね。
正直売りたくない…ほどに見ても着ても良し。現代のデザイナーズウエアとの相性もよさそうですし、個人的には保存では無く着てほしいっす。
もう今回の新作から秋冬に切替えます。今回とても濃いです。見た目と私の好みが。
見た目から入らないとなんでも長く付き合えないでしょ。(個人の感想です)
ってことで明日からご案内いたします。
長々と失礼しました。
DE CHIRICO 鈴木