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New arrivals / Loden coat from Italy

Posted 11 30.2023

先日というかもう一か月以上経つのか。。イタリアで出会ったローデン・コート。ご存知無い方もいるかもしれないので簡単にご説明すると、オーストリアのチロル地方で発祥の農家や羊飼い、猟師などがアルプスの冬の寒さに耐えるために機能的で体を保護する目的で作られた【緑色(ローデン・グリーン)の】オーバーコートです。元々は労働者の着るものだったのですが、とある貴族が着用してたら、それいいじゃんってなって貴族たちに広まったそう。(急に雑ですみません、真面目に書いてるのが性に合わなくて)

特徴はフローティングショルダー(銃を撃つのに可動域を高めるために生まれた独自の袖の付け方)と背中のインバーティッド・プリーツ。←これは下記に写真があります。そのプリーツに伴って生まれるAラインのシルエットってとこでしょうか。あっ、ローデン→粗い生地の意です。

時代を経てヨーロッパでは割とポピュラーな存在になったローデン・コート。

ですが個人的にまったく興味ありません。

固いし、重いし、生地感あんまり好きじゃないし、大体好みじゃないグリーンカラーだし。そもそもミリタリーとかハンティングとかこわいし。

って思ってたんですけど、今回の3点でだいぶイメージが変わりました。

イタリアの老舗衣料メーカーOberrauch Zitt。現在も続いていてまさかのInstagramもありました(笑)

の別注品で生産はチロル地方のインスブルックに拠点を構える1937年創業のローデン・コートの名門Steinbock社。高級メーカーの生産になると先ほどローデン(粗い生地)と書きましたが、こちらはバージンウール&アルパカ。それにミッドナイトブルーカラーってローデン・コートでは見ないです。めっちゃ贅沢品。

こちらはとてもややこしいのですが、イタリアに当時存在していた衣料メーカーがイタリアの老舗ファブリックメーカー【モエスマー社】の生地を使い生産はローデン・コート発祥のオーストリアでつくられた一着。ハイメゾンに提供しているモエスマー社、昨年ご案内したYves Saint Laurentのローデン・コートもモエスマー社でした。ネイビーカラー。

こちらはイタリアのIcebergから。ブラウンのローデン・コートって初めて見ました。バージンウールとアルパカとウールの混紡。わざわざバージンウールとウールで素材表記を分けてるところも拘りを感じられますね。

Steinbock

Moessumer

Iceberg

どれもカシミアと見違えるほど素晴らしい生地。ローデン・コートらしいインバーティッド・プリーツがそれぞれ背中に配置されています。

左からSteinbock、Moessumer、Iceberg

防寒性抜群ですので、お時間ありましたら是非。

DE CHIRICO 鈴木