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New arrival, Gianni Versace 1997 Autumn/Winter coat
Posted 01 27.2023
続・私はコートは着ません。が今回のこちらも面白いです。
New arrival,1997AW Gianni Versace design semi double-breasted shrink wool coat
創業者であるGianni Versaceが手掛けたラストコレクション。なぜラストになったのはあまり内容は書きたくないので理由はお調べください、アメリカではその内容がドラマになったようですね。以降は妹ののDonatella Versaceがデザイナーとして就任し名前もVERSACEに変更。
個人的にクラシック・ジャケット&コート類はGianniですと80年代、90年代初頭はプロダクトの魅力は勿論ですが、現代的に着れるかと言うとシルエットがコンセプチュアルすぎるので95年~98年(ギリギリ)がベストなコレクションかなと。99年以降は肩が狭い&細身&ちょっとギラギラ過ぎて。。
スーツルックやチェスターコートが中心(当時のミラノはほとんどそうですね)の内容の中で意外と構造からデザインされたプロダクトって中々ないので。例えばジャケットの形で素材が切り替わっているとかはあっても。
だからこそこちらに関してはめっちゃ変(超褒め言葉)なんです。
もう素材から最高にクール。地厚のシュリンクした毛足の長いウール素材はフリースともフェイクファーとも異なる面白いファブリック。合わせはちょい深めのセミダブルってところも良い。それでいてVERSACEらしい強い肩のラインと思いきや、寸法は広めですがこちらは超滑らか。。!この年代では本当に無いシルエットです。
襟の立てやすい上襟の長さが◎。ピークドラペル風なカッティングも襟を立てた際も個人的に良いデザインかと。
レザーの型押しが施されたメタルボタン。このボタンだけでも欲しいです…。
ファブリックとの相性で生まれる肩のライン。前述でも触れましたが、ここまでなだらかなショルダーラインのGianniコートは初めてです。
最早本当に必要なんですか?な非常に短めなベントの長さ。ナイスデザイン。
一番衝撃的だった裏地のキルティングデザイン。普段見えないですよ、、菱形の大小が変則的に交差しています。なんだこのこだわり…
一昨日寒すぎましたね。今回の一着は即戦力としても毎冬着るのが楽みになってくれる筈。面白い要素性だらけなので、是非試してみて下さい。
明日からご案内いたします。
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DE CHIRICO 鈴木
あ、あと一着同コレクションのコートがありますので、一言掛けて頂ければこっそり出します。