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New arrivals, JILSANDER Leathers

Posted 10 14.2022

Design without decorative

直訳の通りですが、飾り気の無いデザイン。逆を言えば装飾が無くともデザインにしてしまうのがJilsanderの魅力でしょうか。

メンズコレクションの始動は1997年からと遅咲きですが、この時代でこのコレクションって今見返しても、全くもって新鮮で、古臭さ0、配色もバランスも最高で俄然今な気がというか、私にとっては永遠にこのバランスは最上位にいる変わらない気がしてなりません。と熱くなっているのは最近中毒の様に見ている僕のヒーローアカデミアの影響なのか(梅雨ちゃん推し)、単純にテンションが上がっているのか。今回のレザーウエア3点をご紹介いたします。

最近の気候はレザーを着たい欲を満たしてくれる良い気温。風から身を守るのは個人的に自転車ユーザー(勿論バイカーの方も)としてはとてもありがたいんですし、やっぱりレザージャケットって普遍的なもので永遠に格好いいんです。が、若い頃によく着ていた影響なのかダブルのライダース型にはここ数年全く以て関心が持てなくなってしまいまして、キリコというか私が推せるレザーってなんでも良い訳では無いのでとても狭くなってしまって。。その中で自分なりに解釈して揉んだというか、良い出会いをした今回のレザーはとっても良い(抽象的ですみませんが、とっても良いの上って無い気がします)。意外とレザーってと着る時期なくない?って口にしてる方、カッコつけましょう。話は着てからな気がします。(ヒロアカの影響で強めです)

では、最初にスペシャルを

1999AW JIL SANDER by Jil Sander, Leather jacket with flap pocket

春夏も好きですが、90年代はやっぱり秋冬が好きです。バランス、異素材感、シルエット。どれをとってももう最高。この時代はレザーのテイラードジャケットは形を変えて定番的に毎AWシーズン提案してましたが、このようなレザージャケットって繰り返して製作しないので、このシーズンのみになります。って言いながら欲しくなりますね。
ほとんど着用感の無いコンディション。ブラックレザーでこの気品ってベースの仕立てやらしさ溢れるカッティングの妙。冷静に眺めるとクラシックなのですが、なんなんですかねこの違和感。重くない、固くない、エイジングもないのでご自身の身体に育てられますよ。
敢えてプレーンなストレートなジーンズですが、それでも素晴らしい。パンツも選びませんのでご自身のスタイルに当て嵌めてみてはいかがでしょうか。本当に只々かっけー。

続いて

Ealry2000s Jil Sander by Jil Sander, tanned zip leather jacket

写真は2005年春夏。ご存知無い方もいらっしゃると思うので書きますが、2000年春夏をもって当時の親会社との相違があり一旦Jilsanderご本人はデザイン―を離れます。その間、Jilsanderデザインチームとその後にMilan Vukmirovicがデザイナーに就任し、その後再度復帰。その後もありますがと言う流れがありまして、こちらは復帰後のご本人のクリエイション。過去の資料と共に照らし合わせてみましたが、恐らくこのシーズン以外でヌメ革は使用してない様なので、間違えてないかと。今では革小物やシューズで目にするヌメ革。鞣した素の状態のレザージャケットってだいぶ新鮮です。

コレクションルックと比較すると流石に17年ほど経っていますので、経年変化はありますがそれがヌメ革の特徴、肌と同じで日光に当てれば日焼けします。なので、色を濃くしたいのなら、日にさらせば濃くなりますし、クリームを入れれば徐々に変化します。風合いの変化が楽しめるこのクラフト感とJilsanderらしいカッティングの美しさ。モードって言葉の定義がわかってないですが、こちらのプロダクトの個性はとてもモードに感じます。ネルシャツ+ジーンズくらいなカジュアルさでも絶対良いです。


※経年変化を楽しみたい場合はニュートラルクリームをお勧めします。すぐにでも飴色にしたいのでしたら、オイルを入れても良いですが、一気に色が変わるので経験がないと難しいと思いますので、お気を付けて!ケアについてはご相談ください。昔革製品の業者の方に講習で受けたのでアドバイスくらいでしたら(笑)

ではラスト

2002SS Jilsander by Milan Vukmirovic, suede leather trousers / Dead stock

前述で触れたJilsanderが離れた際に就任したMilan VukmirovicによるJil sander。元々コレットの立ち上げのメンバーで当時短期ですが、Tom Fordが手掛けていたGucciのデザインを担当からJil sanderへ。スエードレザーのスラックスなのですが、本当に軽い。履いてないみたいは嘘ですが、生地の柔軟性と軽さは正直異常な程ですし、未使用品の為当時のタグが付属するのですがプライスも今換算すると異常でした(笑)と言うのは置いといても、カーキとブラウンの中間的色合いが非常に良いです。

このパンツの面白いのが膝の切り替えから上と下でスエードの毛流れの向きを敢えて逆にしていまして、なので上下で異なる色に見えると言う、遊び心のあるアイデア。仕様はスラックスって分類になりますのでカジュアルにも綺麗なスタイリングにもどちらでも。

明日からご案内致します。


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DE CHIRICO 鈴木