本日は強いデザインを持つ2つのアイテムから成る、街に溶け込む、程よい強さのスタイリングをご紹介いたします。

ジャケット、ボトムス、ブーツのみで構成されたシンプルな組み合わせのスタイリングですが、それぞれのアイテムのディテールの多さ、熱量が違います。まさに“強い”お洋服たちです。

強いお洋服同士で喧嘩しかねなくも無いのですが、ブランドは違えど、ある程度同じベクトルの強さを持つジャケットとボトムス、相性◎

また、ミリタリーやワークを想起させる曖昧なアースカラーで全身のお色味を統一し、街に溶け込む強さへと昇華させてみました。

2000s Griffin Zip design jacket

1994年にイギリスでスタートしたGriffinは単なるファッションではなく、クリエイティブなデザインフォースとして、その存在意義を提案し続けるブランドであり、ミリタリーやアウトドアなどをデザインソースにミックス、実用的な街着へと落とし込むクリエイションを発表しています。

今回のスタイリングで着用したジャケットも先述のエッセンスが満載で、目を惹くのは両袖に大胆に配されたファスナーです。ファスナーっていいですよね、僕は大好きです。特にこう…剥き出しなのが、まさに強さを感じます。

さて、そんなファスナーを開けた先に、何が待っているかと申しますと極めて僅かなマチと、気持ち程度のグラフィック。

…でもいいんです、そこにファスナーがあるだけで。

フロントのファスナーを開けた襟元には、同ブランドのミリタリーウェアをベースとしたクリエイションに多く見られるLOVE&PEACEのマークの刺繍が施されています。

2003AW Dolce&Gabbana Parachute design Pants

ディテール満載のデザインパンツが多数発表された Dolce&Gabbana 2003AWのコレクションから、先ほどご紹介したジャケットを上回る強さのパラシュートパンツです。ファスナーに加えて、ベルトやバックルまで。本当に心惹かれるディテールのオンパレードです。

あまり大きな声では言えませんが、10代の頃はこういったディテールに目が無く、パンクスタイルだったり、本当に今では考えられないような、誰に言われてそんなに縛り付けられているんですかと問いたくなるようなファッションをしておりました。ましてや、東京ではない地元の田舎で、小さな無人の駅で。

確実にその頃の名残りなのですが、今でもベルトやファスナー、そういったディテールを目にすると体がビクッと反応し、自然と手がそのお洋服へと向かいます。今ではめっきり着る機会はなくなりましたが、その度に趣味嗜好はそう簡単に変わらないのだなと実感させられます。

個人的な話へと大きく脱線してしまいましたが、バックスタイルまで抜かりないこちらのボトムス。当時らしいローライズで非常にタイトなお作りではありますが、お身体の合われる方には、是非ともお召し頂きたい一本です。

◣
〒150-0002 東京都 渋谷区 渋谷 2-3-3 青山ビルB1階
03-6712-5411
[email protected]
Instagram：de__chirico
DE CHIRICO　廣内