6月下旬にフィレンツェで出会った今回ご紹介の3点。訪問先は30°を超える気温なのにヘビーなウールのジャケットやコートがぎっしりと詰まった空間。その時は春夏物探しに来たんだけどな…

気さくで体格の良いコレクターの方は2、3年振りのアジア人だととても新鮮に接して下さって、話を伺うとDirk Bekkembergsのデザインチームに昔いたことが判明。全然この空間とセレクトと合ってないじゃんと思いつつ（それが面白いのですが）、ちょっと待ってと体感的には結構な時間別室でゴソゴソと探して頂いて、結局どこにあるかわかんないや、って。次会うときまで探しといてねと苦笑いをしつつ、平台とその下に置いてあったこちらの3点は10年～20年前のプロダクトくらいかなとアバウトな情報を頂きました。

New arrivals 1998s- Dirk Bikkenbergs nylon body bag / both Dead stock

ワンショルダーの斜め掛けにウエストバッグ。年代的にもボディバッグと言えば、PRADAやMIUMIUのプロダクトが印象が強いですが、それらには無いデザイン性と大事なのが小さすぎないサイズ感。携帯と財布＋αならバッグって個人的に不要なので、流行りのスモールバッグだと持つ意味あるんですね。って正直思っちゃうんです。なので、マチがしっかりあるって重要で、それに気にせずタフに使えるかってところも非常に大事。両点共しっかりデザイナーの癖がデザインとして配置されているので、不変的ですが普通では無い。選ぶ意味がちゃんとあります。それにありがたいことに未使用品のコンディション。ありがてえ。

個人的にバッグは週一回のフットサルの時以外持ちません。理由は普段運ぶものが無いからです。しかし、最近の悩みが急な荷物。スーパーだったり、コンビニだったり、手巻き寿司やるのに海苔買い忘れたから買ってきてだったり、急にお土産の琉球ガラスのグラスを貰ったり。やっぱり無いと困る時が多い。自転車にかごでも付けるかとも思いましたが、私のドロップハンドルのチャリには合わないし、大人だし必要かもと少し前にイギリスでデザイナーをしている友人のバッグをオーダーしましたが、届くのが来年の2月。。もう少しで大人になれそうです。黒のバッグ探しにお悩みの方にはとてもお薦めですよ。

というか、全然Dirk Bekkembergsに触れるの忘れてました（笑）

ご存知ない方もいらっしゃると思うので。

弊店で扱っているDries Van Notenと同じく、アントワープ王立芸術アカデミーを主席で卒業したドイツ人デザイナー（アントワープ6の一人）。卒業後はフリーランスデザイナーとしてやJean Paul Gaulteirの元でもデザインチームに所属後、1986年からメンズのシューズコレクションを発表。1987年メンズのニットコレクションの発表から翌年メンズコレクションを立ち上げます。意外でしたが、ウィメンズの発表の方が後なんですね。

話が脱線しますが、2000年代に入り、イタリアのサッカークラブチームの買収やデザイナー初となるサッカースタジアムでのランウェイを発表、徐々にサッカーをモチーフとしたコレクションが主軸な構成になってまして、個人的にはそこも含めてとても興味が沸きました。が、初期頃と比べると賛否があったであろう、恐らくその影響も含めてどんどんブランディングが…

サッカーに興味無い方にはどうでもいい情報でした。。

続けて、メンズシューズから自身のブランドが始まったと聞くとやっぱりシューズが気になるので。

New arrival, 1998s- Dirk Bikkembergs trekking style leather boots

Dirk Bikkembergsによる登山靴の解釈。右足のアッパー部分に小傷がありますが、ソールの減りもなく革質もグッド。重厚感のある見た目ですが、軽量でクッション性の高いソールを仕様してますので、とても歩きの返りが良いです。このボリューム感をスラックスなどにさらっと。な気分なので、リアルトレッキングシューズよりこちらの方が断然履きやすいかと。シューレースとの配色も最高&サイズも一般的に言うところの42、ゴールデンサイズ。表にサイズの刻印するって斬新。残ってたら自分のものにします。

では、明日からご案内いたします。

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DE CHIRICO　鈴木